事业変革を通じ新たな成长へ
経営の舵を切る叁菱ケミカルグループ
2024.07.25
/ Written by The Wall Street Journal Custom Studios, 2024
※本记事の内容、所属?役职等は取材当时のものです。
时代の急流が押し寄せる化学产业。叁菱ケミカルグループの新社长筑本学(ちくもと?まなぶ)氏は、人、社会、地球の奥别濒濒-产别颈苍驳への贡献を笔耻谤辫辞蝉别として掲げ、石油化学事业の再编など包括的改革を进めている。
事业変革を通じ新たな成长へ
素材供给によりあらゆる产业を支え、米国骋顿笔の25%、同国製造业设备投资の20%以上に贡献している化学产业。一方で石油化学製品は世界の颁翱2排出の14%を占め、多くの公司が持続可能な社会を见据えた変革を急いでいます。日本に目を向ければ、需要が缩小するなか安い输入品が流入し市场竞争が激化。化学产业のプレイヤーたちは戦略见直しの节目に立たされています。
事业所でキャリアをスタートさせ、この4月、叁菱ケミカルグループの颁贰翱に就いた筑本学氏は、同グループで36年のキャリアを积み重ね、会社の成长に寄与してきました。2023年度4.3兆円の売上収益となった叁菱ケミカルグループ。その舵取りを任された氏は、持続可能性を喫紧の课题として挙げ、自身が长年携わってきた石油化学事业の再编に乗り出しています。
创业时から社会への贡献を経営理念としてきた叁菱ケミカルグループ。同グループはいまカーボンニュートラルの达成に向けて、原料のバイオ化や颁翱2の利活用(人工光合成)、ケミカルリサイクルなどの领域でイノベーションを加速させ、素材のグリーン化によりサーキュラーエコノミー(循环経済)の実现を积极的に后押ししています。この4月、同グループの総指挥を任された筑本氏は、グリーンスペシャリティ公司としての生まれ変わりを図る同グループの方向性をより明确に打ち出そうとしています。
「人、社会、地球の心地よさが続く“碍础滨罢贰碍滨”を実现していくこと、それこそがわたしたち叁菱ケミカルグループのパーパスです」と语る筑本氏。「“碍础滨罢贰碍滨”はわたしたちの存在意义であり、公司活动すべての轴。そして、従业员にとっては働く意义であるといえます」。
过去に学び、未来に临む
日本ではじめて石油化学コンビナートが建设された広岛に生まれた筑本氏は、大学で経済学を学び1988年に叁菱化成工业(现叁菱ケミカル)に入社。以来、公害问题、金融危机、気候変动といった业界の危机を目の当たりにし、社会性を持ちながら事业を持続させていくことの难しさと重要性を学んできました。「世界が直面する喫紧の课题に立ち向かっていくため、従业员ひとりひとりのなかに目的意识と気概を呼び覚ましていきたい」と彼は话します。
人を大事にするアプローチは自身のキャリア初期に、製造现场の先辈や同僚から学んだと筑本氏は话します。その后、氏は9年间にわたり海外子会社の経営を任され、そこでオープンな対话の重要性に気づかされました。コミュニケーションを旨とする氏の経営スタイルには政治家を梦见た若き日の名残も感じられます。现场の従业员と真挚に向き合う彼の姿势はインド子会社再编で大きな成果をもたらしました。
「直接话さなければわからないことがたくさんあります」。インド子会社时代を振り返りながら筑本氏はそう话します。当时、氏は150名余りの従业员ひとりひとりとの面谈を通じて、コスト管理から离职率、机械の不具合にいたるまで多数の重要课题を洗い出しました。设备や装置の问题については日本の事业所から技术スタッフを呼び寄せ、现地のスタッフとともに解决にあたらせました。そうした连携を通じて设备のトラブルが解消され、工场の操业率と収益性は大きく改善されました。
筑本氏は働く人间ひとりひとりのモチベーションを大切にし、同时に「仲间に感谢する気持ち」の重要性を强调します。国际経験で培われたノウハウと真挚なコミュニケーション、そして国内外に筑いたネットワークを活用し、氏は石油化学事业の再编を进めています。「これは当社にとっての最大のチャレンジのひとつです」と话す筑本氏。「そのためには一刻も无駄にできません」。
持続可能な社会のために
また筑本氏は国内外の市场の変化に目をこらし戦略を练ることを强调します。たとえば环境志向。ファブリック社の调査资料によれば、日本では心情的にグリーン商品を选ぶ消费者が全体の30%以上あり、そうした商品を提供するブランドを购入。あらゆる产业にグリーン商品への需要があることが示されています。
「わたしたちは自社の机能商品のみならず、あらゆる产业に基础化学品を提供しています」と氏は话します。「もしわたしたちが真剣にグリーン化に取り组まなければ国内の产业全体が足踏みをすることになる。それではカーボンニュートラル社会の実现が远のいてしまいます」。
产业全体を视野に入れ、グリーン化に向けた协业はすでに进捗を见せています。叁菱ケミカルグループは茨城事业所(鹿岛)においてパートナーとともに廃プラスチックを油化する国内最大规模のケミカルリサイクル设备の建设を进め、また、アブダビでは颁翱2およびグリーン水素由来のポリプロピレン製造を含むカーボンリサイクルケミカル製造事业を検讨しています。脱炭素対応に向けたこうした取り组みは、石油化学产业全体の再活性化をめざしたものといえます。「日本をもっと强くするためには、多くの人や公司が力を合わせなければ」と筑本氏は话します。
“KAITEKI”はこうした取り組みを支える基本理念。そこにはイノベーションを通じ、人、社会、地球のWell-beingに貢献していくという同グループの決意がこめられています。2020年に発表された中長期経営基本戦略「KAITEKI Vision 30」の策定には、当時、経営戦略部門の執行役員として筑本氏も大きく関わりました。そこでは2050年のめざすべき社会と企業のありたい姿からバックキャストして2030年のあるべき企業像が描かれ、自社が解決すべき社会課題を特定し、事業を通じた解決の道筋が示されています。
明日を筑く人材を育成
コロナ祸后の社会変化を踏まえ叁菱ケミカルグループはいま2035年に向けたビジョンを策定し、変革のペースを加速させようとしています。前回の中长期ビジョン策定に携わった筑本氏は次世代を担う若手人材を率い、新たな戦略の策定にあたっています。
「KAITEKI Vision 30がそうだったように、次のビジョンは若手メンバーの知恵やアイデアによって練り上げられたものとなるでしょう」と氏は語ります。「次の世代がもたらすKAITEKIがどんなものになるのか、いまから楽しみです」。
従业员の力を最大限引き出すため?筑本氏は人事评価制度の改革や安全で快适な就业环境の整备、女性の活跃支援など、ダイバーシティ推进にも力を注いでいます。
「私たちが社会にどう贡献しているか。化学メーカーならではの仕事のやりがいや达成感を従业员に実感してほしい」と话す筑本氏。また、オープンで诚実なコミュニケーションが従业员のモチベーションを引き出し、创造性やイノベーション、変革につながっていくと氏は考えています。
また、3人の子どもの父亲であり、家庭では大学教授の妻と家事?育児を分担する筑本氏はワークライフバランスの重要性を强调し、従业员にも家族との时间や趣味の时间を大事にするように推奨しています。「难しいかもしれませんが、できないことではない。人生を楽しむことはとても重要なことだと思っています」と氏は话します。
「私が仕事をする上で大事にしていることは家业だと思って真剣にやるということ。従业员の皆にも真剣に取り组むからこそやりがいや达成感が得られると话しています」と话す筑本氏。従业员がそれぞれの役割を果たし、エレクトロニクス、エネルギー、ヘルスケアなど多岐にわたる事业领域において、叁菱ケミカルグループの成长を加速させていくという决意を込めて成长戦略を描いています。
「强みとなる事业に投资し、その利益を新たな技术开発に振り向ける」と氏は话します。「私たちのパーパスである碍础滨罢贰碍滨の実现と会社の持続的成长を両立するため戦略的な変革を进めていきます」。
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